皆さん、こんにちは。群馬県邑楽郡大泉町の行政書士事務所 行政書士オフィスかわしまです。
当事務所では、相続に関係するご相談をお受けしております。相続には、法律はもとより、様々な事柄が関係しており、複雑に思えます。そんな相続に関するお悩み等、お気軽にご相談下さい。
こちらの記事では、お墓参りに関する内容を記載致します。
お墓参りについて
お墓参りと言えば、現代の私たちにとって、ご先祖様を供養するための大切なイベントとなっております。春の彼岸、お盆、秋の彼岸、定期的にお墓参りする機会が年に数回ある方も多いと思います。また、親族同士が一堂に会するという意味でも、大変貴重な機会です。
ところで、彼岸とは仏教用語で「この世から見た向こう岸」、つまり極楽浄土や煩悩を脱してたどり着く悟りの境地です。お彼岸にお墓参りをするのは、このような仏教用語の持つ意味合いと、日本人の心に根づいた先祖供養の精神が結びついたからだと考えられます。
とは言え、東京一極集中という言葉があるように、多くの若者は職を求めて、東京などの都会を目指すケースが今でも根強いです。そして、地方を考えてみると、過疎化という現実に悩まされている自治体も多くなっています。このように子供が地元を出てしまい都会に出てしまった結果、なかなかお墓参りに来る機会が持てない、将来的にお墓参りを今のように定期的に実施できるのか、何とも言えないといった悩みをお持ちの方も多いのではないかと思います。
お墓について
お墓の由来は、古くは地位の高い方や権力者のお墓としての古墳が挙げられます。そして、時代は巡って、火葬が浸透しはじめた大正時代、高度経済成長の昭和時代を経て、一般の方の間でもお墓を持つようになったようです。お墓の役割としては、「お墓を通じて故人をしのぶ」、「家族のきずなを再確認する」、「遺族同士で気持ちを整理する」などが挙げられます。お墓参りをすると、自分は何々家ということを改めて意識しませんか?お墓は、一族というものを意識する上で、大変大切なものと思われます。
墓じまいについて
ここまで書いたように、私たちの生活様式が変化すると共に、お墓参りに対する意識が世代によっても大きく違いが出てきているようです。以前は、お墓は長男、長女が家を継ぎお墓も継承していくのが当然のように考えられましたが、核家族化、少子化が進んだ現代では、このような考えはすでに時代に合わないものとなっています。地方のあちらこちらで、空き家が多くみられるようになり、それに伴い、お墓参りする方が途絶えてしまった無縁墓もみられるようになっています。
そして、このような無縁墓を避けるための方法のひとつが、墓じまいになります。最近は墓じまいという言葉も一般的になりつつあります。私の身近でも、親戚が墓じまいをするということに出くわしたことがあります。週刊誌等でも、お墓に関する特集を組み、墓じまいについても触れるケースもあります。それだけ、世間的にも、今では墓じまいの注目度が高くなっているとも言えます。
この墓じまい(改葬)ですが、2000年度に6~7万件程度だったのが、2022年には14万件を越える件数になっています。そして、墓じまい(改葬)をする理由は様々です。以下に数点挙げてみます。
- お参りするお墓が遠方にある方が負担に感じ、やむを得ず、このような決断を下しているケース
- お墓の跡継ぎがいないため墓じまいを選択されたというケース
- お墓の維持、管理費がかかるため、負担になる
これらの理由から、多くの若者が地方を出てしまう、そして、少子化など、様々な要因が絡んでいることが察せられます。
墓じまいのその後について
墓じまいを行った場合、墓じまい後についても考える必要があります。こちらでは、墓じまいをした後、遺骨の改葬先として、どのようなものが選択されているか、数点挙げてみます。
- 合祀墓、合葬墓に移転する。合葬墓とは、多数の遺骨を一緒に埋蔵するタイプのお墓です。いわゆる、永代供養です。契約当初に使用料を払うと、以後の管理料等がかからないものが多いです。ただし、一度遺骨を埋葬したら、その遺骨を取り出すことはできません。
- 樹木葬 ほかの人の遺骨と一緒に埋葬されます。一般墓と異なり、毎年の管理料がかからないケースもあり、現在多くの方からの支持を得ています。
- 散骨 お墓を作らずに供養してもらいたい、最後は自然に還りたいといった考えをお持ちの方もいらっしゃいます。そのような方の中には、お墓を残さず、海や山に散骨してもらうといった方法を選択する場合もあります。ただし、自治体によっては、条例により、散骨を禁止しているケースもありますので、事前に調査が必要です。
- 一般墓 自宅の近くの霊園等に改葬する。
現在は、こちらに挙げた樹木葬等の費用や供養の負担が少ないお墓を選択するケースも多くなっております。現代の生活様式も多種多様であるように、お墓の形態も、色々な方の価値観に訴えかけらるように用意されており、様々です。皆様も、お時間がある時に、将来的にどのようにお墓を維持していくか考えてみませんか?
墓じまいについてのお問い合わせはこちら
墓じまい、改葬には、自治体への申請等が必要になります。この手続等に関して、当事務所ではお手伝いすることも可能です。また、ご質問等も受け付けておりますので、お気軽にご連絡下さい。お問い合わせは以下のフォームからお願いします。
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